秋山丸で漁に従事するスタッフはみんな仲良く80代。オレたち「Umezawa（梅沢）80s」
後期高齢者のイメージを覆す
「オレたちが人生100年時代のロールモデルだ！」
アナタはこんなに動ける80代を見たことがあるか…
秋山丸の親方 秋山福蔵
秋山丸2代目。二宮生まれの二宮育ち。海を愛し海に愛され８６年。戦時中、相模湾の沖にアメリカ艦船が埋め尽くした光景を浜から見つめ、P51ムスタングの機銃掃射を避けながら父の漁を手伝った少年時代。以来、小さな網元ながら一意専心、勤倹力行、創意工夫で秋山丸の伝統漁を守ってきた。傾斜４５度の曲がった腰にコルセットを巻きながら、今日も意気揚々と海に出る。「海恵謝恩」（海の恵みに感謝して、その恩に報いようとする気持ち）の心を胸に…。
昭和１０年生まれの現役漁師・秋山福蔵。（帽子は渋チャラい）
手先も器用な秋山福蔵。（手の節々は太い）
漁の時はとっても厳しい秋山福蔵。（一番動く）
今までどんなに辛い事、悔しい事、悲しい事があってもすべてを胸に仕舞いこんで、毎日海に出てきた「仏の福蔵」。
今日も明日も、これからも…。
笑うと可愛い秋山福蔵。
2022年8月15日 福蔵86歳の誕生日を祝して
プレゼント名
「免許がない親方をスーパー７に乗せよう！」
ロケ―ション・車両協力／エドヤガレージ 撮影／八幡宏
衣装協力／ユニクロ
愉快な仲間たち
秋山丸スタッフ「梅沢８０S」は個性派ぞろい。こんな小さな町の小さな網元にこれだけキャラが濃い面々が勢揃いしたのは小さな奇跡である。それでは無理矢理『戦隊ヒーロー』風に紹介しよう！
梅沢戦隊『アキヤマン』のスターティングラインアップ
「ささやきレッド」
網や魚を運搬する赤い彗星シャー専用キャタピラ式トランスポーター「レッド・タンク」のパイロット。ここではまだまだ半人前の若造６０代。年長者から理不尽なこと言われても黙って聞いておく、それが男のダンディズム。恥ずかしがり屋で無口だが、聞けばいろいろ優しく教えてくれる。物越しは柔らかいが実は柔道２段。●名言：「沈黙は金なり」 ●必殺技：小声 ■ホトトギス川柳「鳴かぬなら 気持ちわかるよ ホトトギス」
「ヘビロテ イエロー」
梅沢８０Sでついに卒寿（９０歳）を迎えた最年長。カメラ目線はお手の物。数日おきに同じ話をぶっ込み、それはもうヘビーローテーション状態。十八番は若い頃ボクシングやっていた話と、自転車に乗ってた時に車にぶつけられ歯を折った話。魚が捕れなかった日は必ず「温暖化」説を力説。浜で毎日１０回スクワットと１０回アキレス腱伸ばしは欠かさない。●名言：「温暖化のせいだね」 ●必殺技：マナーが悪い釣り人を厳しく注意 ■ホトトギス川柳「鳴かぬなら 温暖化だね ホトトギス」
「教頭ブラック」
作り笑顔はお手の物。捕れた魚を迅速に軽トラに積み込み、チョロキューのように軽トラを操って魚市場へと迅速に運ぶ。「ちょっとそこの綺麗なお姉さん、俺の愛車は魚が優先。君は乗せてはゆけないぜ」。自歯か否かはさておき、こぼれる笑みに垣間見える白く輝く歯は「バチェラー・ジャパン」に出演するためではない。秋山丸での経験が一番長く、仲間の作業の手が緩んだり非効率的な動きを見るや否や、小煩い教頭先生のように愛ある叱咤激励を飛ばす。戦時中に浜で遊んでいた7歳の時、グラマン艦載機に機銃掃射を受けるが奇跡的に無傷で助かった強運の持ち主。「神様が俺を生かしてくれたんだよ」（本人談） ●名言：「人にはいいものをあげろ」 ●必殺技：顔が利く魚市場で魚をタダでもらう ■ホトトギス川柳「鳴かぬなら 何年やってんだよ（怒） ホトトギス」
「高僧クリーム」
徳の高い禅僧のような顔施と泰然自若の姿勢は、不漁の日が続いた日々も自然と仲間を落ち着かせ、秋山丸に精神的な安定感をもたらしてくれる。地元で有名な煮豆製造会社の会長の顔を併せ持つ。真夜中３時過ぎ、前日に仕掛けた網を上げるため舟を出す親方が波を見やすいように、浜から車のヘッドライトで漆黒の海を照らし続ける。その光景は映画のワンシーンのようである。●必殺技：家庭菜園 ■ホトトギス川柳「鳴かぬなら のど飴あげよう ホトトギス」
「敵方のボス 噛み付きジョー」
渋い笑みは強面に見えるが、実は「気配り、目配り、心配り」の持ち主。イエローの話をいつも黙って聞ける忍耐力を持つ。ジャイアンツの手拭いを愛用してるがアンチ巨人。絡まった網を見るとすぐ嚙み切って解こうとするので、教頭ブラックからよく注意される。料理が得意で漁で採れた未利用魚を持ち帰り、ひと手間加えて調理する。その一品を仲間に配ってくれる家庭的な面も持つ。必殺技：絡まった網は問答無用で噛み切る ■ホトトギス川柳「鳴かぬなら それでいいじゃん ホトトギス」